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ピアノの練習法を勉強にも応用しよう

学習

ピアノを練習している多くの方は、

「ハノン→初めて弾く難曲→好きな曲」

のように、1回の練習で数パターンの曲を練習していると思います。

その練習方法が勉強にも効果的だということが分かっています。

「インターリービング」で学習効率を上げる

インターリービング

とは、1回の練習時間の間に複数のスキルを交互に練習する手法です。

かつては1つの技能をマスターするまで同じ練習をくり返す「ブロック練習」が定番でしたが、ここ数十年の研究により、1つのセッションで複数の内容を学んだほうが上達しやすいことがわかってきました。

2015年に南フロリダ大学が行った実験では、学生に2パターンの勉強法を指示しています。

  1. 1つの方程式の使い方をマスターしたら次に進む(ブロック練習)
  2. 1回の授業でさまざまな方程式の使い方を学ぶ(インターリービング)

すると、翌日のテストではインターリービングを使ったグループのほうが25%も成績が良かったうえに、1か月後の追試では、両グループの得点差は倍近くに開いていたそうです。

ここまで効果の違いが出たのは、私たちの脳が単純な刺激に敏感に反応するためです。

一つのジャンルだけの勉強を続けると、単調な勉強が続くだけなので、「想起」のプロセスが起きません。 

記憶への定着率は下がってしまい、新たな発想は生まれにくくなります。結果的に応用が利かない知識だけが頭にたまりやすくなります。

これをふせぐには、違うジャンルを学習していけば、凝り固まった頭はリセットされます。

インターリービング学習の3つのポイント

効果的にインターリービングを行うには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。

ジャンルの数は3つまで

英語の勉強をするのであれば、単語の暗記や長文読解だけを続けるのではなく、

「ライティング→文法→リスニング」

のように、3つのジャンルでワンセットを作ってみてください。

時間は均等に

学習内容を3つに絞ったら、ジャンルごとに時間を均等に振り分けます。

たとえば、

  • ライティング20分→文法20分→リスニング20分(学習時間が60分の場合)
  • ライティング10分→文法10分→リスニング10分(学習時間が30分の場合)

のように、短い時間でもそれぞれ同じ時間を使うようにしてください。

ワンセッションごとに休憩を入れる

1回のインターリービングの時間にきまりはないのですが、「90分の勉強→20分の休憩」というパターンが良いようです。

専門的には「ウルトラディアンリズム」と呼ばれます。

たいていの人は90分の覚醒状態と20分の安静状態のサイクルをくり返すケースが多いため、このリズムに沿って勉強してみましょう。

例:ワンセッション90分[ライティング30分→文法30分→リスニング30分]→休憩20分

一極集中よりも、ジャンルを3つに分けて休憩をはさんで勉強時間を取ろう

参考書籍